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胸の張り(胸が張る)

胸が張る原因

胸が張る原因

生理・妊娠・出産

生理や妊娠、出産などの時期には、胸が張ることがあります。これらによって胸が張っている場合は、特に心配する必要がありません。
しかし、他の病気のサインとして胸が張っている可能性も考えられます。その場合は早めに検査を受けることが大切です。

更年期障害

更年期とは、閉経を迎えるタイミングの前後10年を指す時期です。女性は45~55歳くらいになると、更年期を迎える傾向があります。更年期障害は、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが減ることによって、自律神経のバランスの乱れおよび不調が出る状態です。
更年期障害になると、胸の張り等の症状が起こります。

乳腺症

ホルモンバランスが崩れることで起こる症候です。発症すると、胸が張ったり痛んだり、しこりを感じたり、乳頭から分泌液が出たりします。

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乳腺線維腺腫

乳腺に良性腫瘍ができる、10~30代の女性によく見られる病気です。発症すると胸が張ったり、片方の乳房に丸くて痛みの伴っていない、可動性のあるしこりができたりします。

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乳腺炎

乳腺またはその周辺に炎症が起こる病気です。授乳期間中の女性によく見られます。
発症すると、胸が張ったり授乳中に痛みが起こったりします。

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乳がん

胸が張るといった症状だけでなく、硬いしこりができる、乳房の形が左右で違う、皮膚に凹みやひきつれができるといった症状を起こします。これらの症状がある場合は、乳がんが疑われますので、当院へご相談ください。

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高プロラクチン血症

「プロラクチン」というホルモンの数値が、正常値よりも高くなってしまう病気です。妊娠や授乳、ストレス、薬、乳房への刺激、プロラクチノーマ(腫瘍)などが原因で発症します。
発症すると、胸の張りをはじめ、乳汁が出る、月経異常、頭痛などの症状を起こし、不妊状態に陥ることもあります。

胸が張る時の対処法

サイズが合った下着を
つける

胸が張る原因の一つに、下着のサイズや素材が合っていないことがあります。下着がきつすぎることで、胸に張りを感じやすくなります。サイズや形状、生地などが合っているものを選びましょう。
また、ワイヤーが入っていないブラジャーや、カップがついているキャミソールなどにすると、胸の張りや痛みを起こさずに着けられるのでお勧めします。

ストレスを発散する

ストレスを発散するストレスが溜まると、自律神経やホルモンのバランスが崩れて、乳房に悪影響を及ぼします。
ストレスを溜め込まないように、適度な運動や趣味、リラックスする時間を作りましょう。

バランスの良い食事を
する

栄養が偏ったり不足したりすると、ホルモンの分泌にも影響が出ます。肉や米だけでなく、魚や野菜、果物などもバランスよく食べましょう。
食事だけでは足りないと感じる場合は、サプリメントで補うことをお勧めします。

体を冷やさない

体の冷えも胸が張る原因になります。体が冷えると子宮や卵巣の働きが悪くなり、ホルモンのバランスが乱れてしまいます。
服装や室温を調整するだけでなく、運動や入浴などで体を温めましょう。

生理前じゃないのに
胸が張る時の検査

乳房の張りが生理と関係なく続く場合は、医師による診察や検査が必要です。その際は、以下のような検査を受けていただきます。

触診

医師が乳房を手で触り、しこりや張りの有無、左右の違いなどをチェックします。

超音波検査(エコー)

超音波検査(エコー)で、乳房の内部の状態をモニターで確認しながら調べていきます。
体質や若年により乳腺が発達している高濃度乳腺の方は、マンモグラフィ検査では病変が映りにくいことがありますが、超音波検査(エコー)ではどの位置に異常があるか確認ができます。
痛みのない検査なので、胸の張りがひどく、マンモグラフィ検査が難しい場合も受けていただけます。
疑わしい所見が確認された際は、必要に応じて組織診(針生検)で更なる精密検査を行います。

マンモグラフィ検査

マンモグラフィ検査乳房を平らに圧迫した状態でエックス線を当て、乳房の内部を画像化します。
視診・触診に加え、マンモグラフィ検査を行うことで、乳房内の腫瘤や石灰化、乳腺の乱れを詳しく調べることができます。
疑わしい所見が確認された際は、必要に応じて組織診(針生検)で更なる精密検査を行います。