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乳腺症

乳腺症の症状を
チェックしましょう

乳腺症になると、乳房の痛みや張り、しこり、乳頭分泌などが見られます。
乳がんと似た症状もありますが、 しこりは左右両方にあってはっきりしないことが多いです。
乳頭から出る分泌液は、透明や淡黄色、白色なら心配いりませんが、血液の混じったような色や濃い色の場合は、すぐに当院へ相談しましょう。
乳腺症はご自身で判断できないので、乳房に異常を感じたら定期的に検査を受けることが大切です。乳房のセルフチェックをして、ご自身の乳房の状態を把握しましょう。

乳腺症の症状
  • 乳房や乳房の周辺が痛む、違和感がある
  • 乳房の張り、しこりができる
  • 乳頭から分泌液が出る

乳腺症とは

乳腺症は、自覚症状として乳房の痛みやしこりといった症状が起こります。悪性のものではないですが、まれに乳がんと紛らわしい場合があり、経過観察が選択されることがあります。また画像検査で乳がんの可能性があると考えられる場合は、細胞診や組織生検を行うこともあります。

乳腺症と乳腺炎の
違いは?

乳腺炎と乳腺症は、病名が似ていますが、全く別の病気です。
乳腺炎は、乳房に炎症が起こり、乳房の赤みや腫れ、膿の分泌などの症状が出る状態です。乳腺炎は、授乳中の方に多く見られますが、授乳期以外に発症するケースもあります。

乳腺症の原因=
ホルモンバランスの乱れ

乳腺症の原因乳腺は女性ホルモンの影響を受けて、生理や妊娠、授乳などで大きくなったり小さくなったりします。
しかし、年齢やストレスなどで女性ホルモンのバランスが崩れると、乳腺組織が均等に変化しなくなり、大きくなった部分と縮んだ部分が混ざってしまうようになります。その結果、乳腺症を起こすと言われています。
また乳腺症は、 閉経後の60代以降になると罹患者が一気に減ることから、エストロゲンの過剰分泌等によって起こるのではないかと考えられています。
基本的に治療は必要ありませんが、痛みがひどい場合や、ホルモンのバランスを整える薬や漢方薬を使うことがあります。

ホルモンバランスが
崩れる主な原因

  • ストレス
  • 妊娠
  • 加齢(40~50代)
  • 閉経(更年期)

乳腺症の治し方

乳腺症のほとんどは治療する必要がなく、経過観察を行う程度で問題ありません。しかし、痛みなどがひどくて困っている方には、乳腺に働きかけるホルモンをブロックする薬が処方されることもあります。

どのくらいで治る?

どのくらいで治る?乳腺症は、良性の乳腺疾患ですので、痛みがあってもそこまで強くありません。あったとしても、一次的なもので済みます。しかし、経過観察が必要になる場合がありますので、定期的な受診・検査は欠かさず受けましょう。また、閉経によってホルモンの分泌量が減ることで、症状が緩和されるケースもあります。
症状が続いたり日常生活に悪影響を及ぼしたりしている場合は、治療を選択します。

痛みがひどい場合の対応

乳腺症の痛みがひどい場合は、鎮痛薬やホルモンバランスを整える漢方が処方されることがあります。
また、カフェインや脂肪の多い食べ物の摂取や喫煙などを控えると、より痛みが和らぎやすくなります。実際に、カフェインや脂質、ニコチンは、乳房の痛みをひどくさせる要因にもなると指摘されています。